2010年8月8日日曜日

【赤いワンピースの女】

俺は原付に乗って買い物に出かけた
普段どうり国道を走っていると
真っ赤なワンピースを着た綺麗な女性が眼に映った
お、綺麗な人だな、そう思った瞬間
俺は対向車線から来たトラックに撥ねられた
柔道を習っていた俺はとっさの瞬間受身をとる事ができたため
両足を骨折する重傷ですんだ。

それから半年たったある日友人のにしやんが同じくタンクに撥ねられた
直ぐに病院に駆けつけたが、にしやんに意識は無くその後死亡した
その場で救助に当たったももすけの話によるとにしやんは
「赤いワンピースを見てついよそ見しちまった・・・」
と呟いていたという
俺は驚いた。

アレはWitchなんじゃないか?
俺がそう思っている頃またあそこで事故が合った
話を聞いてみるとひき逃げらしかった
この辺りは見通しがいいにも拘らずそういう事故が多いらしい
俺はあの赤いワンピースの女がWitchだと確信した

数日後俺はteaさんの車に乗ってその道を走っていた
teaさんは実家が寺で非常に霊感が強いらしく、俺はWitchの話をしてみた。
「ふーん」っと素っ気なく聞いていたteaさん
だが少し走ってからteaさんが突然
「あの女か!」と叫んだ。

見ると確かにあの赤いワンピースを着た女が道を歩いている!!
「そうです!あの女です!!」
俺が叫ぶと「そうじゃない!あっち事だ!!」と正面を指すteaさん

見ると顔の抉れた女が対向車線を走るトラックの方向を狂わそうと、
車体飛び移っている所だった!
「ハンドル頼んだぜ・・・」
teaさんはそう呟くと車の窓から上半身を外に出し、狙いを定め
「破ぁーーーーー!!」と叫んだ
するとteaさんの両手から青白い光弾が飛びだし、女の霊を吹き飛ばした
「これで安心だな・・・」そう呟いて片手でタバコに火をつけるteaさん。



寺生まれってスゲェ・・・その時初めてそう思った。

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